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[短歌]色のないまま団栗のアスファルト台風のいた空は青くて

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台風のあとの空は高くて、運動会の色だなと思うことがある。空は記憶とリンクしやすくて、見上げれば歓声やため息、音や匂いも蘇るトンネル。残響は幼子の頃からずっと続いてる。10月の嵐は色を与えずに団栗を道に転がした。風の残る青い空が眩しい秋の卵たちは、もう戻ることの叶わない樹々の下で夢を見ている。

色のないまま団栗のアスファルト台風のいた空は青くて