部活動のない放課後は、自転車で世界を巡った。派手な音のするブレーキに、僕たちは加速を笑い合ってサイダーで休んだ。海は反射して、原石の未来を無限に輝かせてくれていたのだろう。火を孕んだ石を掴んだころから、僕たちはカーブを曲がり切れなくなってしまう。自転車を見なくなって、あの日の道に、サイダーの瓶だけが割れて残っている。
原石を探しに行った自転車を最後にどこで見かけただろう
部活動のない放課後は、自転車で世界を巡った。派手な音のするブレーキに、僕たちは加速を笑い合ってサイダーで休んだ。海は反射して、原石の未来を無限に輝かせてくれていたのだろう。火を孕んだ石を掴んだころから、僕たちはカーブを曲がり切れなくなってしまう。自転車を見なくなって、あの日の道に、サイダーの瓶だけが割れて残っている。
原石を探しに行った自転車を最後にどこで見かけただろう