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川柳 20130725

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セミを捕る日のよく冷えていた麦茶

ランドセルの横に朝顔を抱えるひと、来年はその鉢を抱えられるくらいに伸びているのだろうか。車窓から会話を想像して汗に濡れた自分のシャツを匂えば、「父さん!?」と声に出してしまいそうになる。毎日を生きて、似ているところが幾重にも。夏、そんなオトコたちに、冷蔵庫にはいつも涼のあったことを思い出した。

ふあうすと2013年8月号「明鏡府」掲載