短歌 PR

[短歌]細胞の何処かの薄い足跡を波は優しく削るイジワル

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細胞のひとつひとつには、螺旋の記憶があって、今の僕を構成している。鮮やかなままに言葉を紡ぎ出すこともあれば、褪せて沖の方に流れ出てしまったパーツもあって、時の流れは残酷だ。忘れられないから苦しいことも、忘れられるから生きていけることも。

細胞の何処かの薄い足跡を波は優しく削るイジワル