短歌

[短歌]ゆく川の流れは絶えずして声に出さないように過ぎた名前を

一枚になったカレンダーを急いで捲らせるような冬の空は、むかしの扉に僕を運ばせがちだ。もう、どうってことのない過去でも、下手にいじらず化膿させないべきだろう。今とこれからを埋めていく、冷えた空気に決めること。

ゆく川の流れは絶えずして声に出さないように過ぎた名前を