川柳

川柳 20130618

罪人の顔して回る室外機

誰かの人生に影響を与え、誰かの住む故郷を奪った原発事故。そして今度は、過ぎた節電でひとの命に影響を与えてしまう。どこかで分岐して、ここまでを来てしまった。誰の振る未来の旗に、元通りは描いてあるのだろう。暑くて、遠くて、考えることしか出来なくて。

ふあうすと2013年7月号「裏表紙」掲載