短歌

[短歌]地を這ってゆく蝉たちは夢を見る君と交わしたナナネンミライ

夏のスピーカーたちは弱って、最期に、地を這うようにして命を終えていく。ひととき、ひとなつ。ちゃんと出逢えて、ちゃんと残せたんだろうか。ナナネンミライ、約束たちは、親の顔を知らないままにまた、大きな声で鳴けると良いね。

地を這ってゆく蝉たちは夢を見る君と交わしたナナネンミライ